口笛の教え方(口笛の指導方法)

口笛の教え方(指導方法)について説明します。講師はくちぶえ君です。

口笛を教えた経験がある方はわかると思いますが、口笛を教えるってかなり難しいんです! なぜかと言うと、口笛って音が出ているときの口の中の様子を見せることができないからです。 みなさん図を用いたり、手を使ったり、音声にたとえたりと、様々な努力をしています。いかにして口腔内の様子を相手に伝えるか! ココが教える側の腕の見せどことと言うわけです。

今回は私のノウハウを一挙大公開!ぜひ、最後までお付き合いくださいませ♪

まずは私の口笛吹き方動画をご視聴ください。

舌を固定し狭めを意識させる

舌を固定させる

口笛というと唇というイメージが大きいですが、実際最も重要な器官は「舌」です。舌は前後左右上下に動きます。舌は下の前歯付根に固定さるのが無難でしょう。そうすることで、舌の動きが制限され音の鳴るポイントを見つけやすくなります。 舌ウォーブリング奏法を行うときなど、舌を浮かせた状態や舌を反らせた状態で口笛を吹くこともありますが、初心者にとって優先すべきは「音が鳴らせるようになること」です。ですので舌は下の歯の裏の付根に固定させましょう!

口腔内の狭めを意識させる

通常、口笛(一般的なパッカーウィスリング)の音を鳴らす時には2つの「狭め」(「唇の狭め」と「舌と上顎で形成される狭め」)が形成されます。唇に狭めができることは初心者でもすぐに気づけることですが、口腔内に狭めが存在することにはなかなか気づけないものです。 ですので、初心者には口腔内の狭めを意識させましょう!私は無声音(声帯振動のないささやき声のようなもの)で「ひ」と言わせています。そうすることで、「舌と上顎で形成される狭め」が形成されます。詳しくは口笛の吹き方の動画を参考にしてください。

じっくり探らせる

口笛には音が鳴るポイントがあります。口笛愛好家の方はそれを感覚的に知っていますが、初心者にはそれがわかりません。テレパシーでも使って、口笛の音を出しているときの感覚を伝えることさえできれば・・・ それができれば口笛の修得が少しは楽になるかもしれませんが、そうもいきません。感覚をつかむ作業は初心者にとって避けては通れない道なのです。

そこで「探る」作業が重要になってきます。口笛の音がきれいに鳴るポイントを探すのです。しかし、たいていの初心者は、ただひたすらに「フーフーフー、フーフーフー」と息を出し続けているだけです。偶然に口笛の音が鳴り出すまでただひたすら息を出す作業。とても非効率的だと思います。 口笛を教える際には、必ず「探る」を意識させましょう!少しずつ舌の位置や顎の開き具合を変えさせ、ポイントを探らせるのです。 私は口笛講座で「ーゆーう」とゆっくり形を変化させるよう指導しています。詳しくは動画を参考にしてみてください。

【口笛の音を出すコツ】必ずできる!口笛の吹き方

絶対に諦めさせない!

口笛を諦めゆく人たち

世の中には口笛が吹ける人と吹けない人がいます。口笛は健康・健常であれば誰でも吹くことができます。でも、世の中には口笛が吹けないという人が大勢います。なぜでしょう?

それは、口笛を吹けない人の大半が口笛を諦めているからです。他人の目を気にし、自分には才能がないと思い込み、時間の無駄だと考え、口笛を諦めていくのです。

あなたが口笛の吹き方を教えたとしましょう。そのいっとき、相手は口笛を一生懸命練習するはずです。しかし、その場で口笛の音が鳴らなかったら・・・相手は諦めていくのです。なぜなら、たかが口笛だからです。 多くの人にとっては、生活の中に口笛がなくても困ることはありません。口笛なんてできなくてもいいや。これが口笛を諦めていく人の特徴であり、いい訳なのです。私たちは、そんな「口笛を諦めゆく人たち」にどう関わるのか。 そこが「口笛を教える」ということの最大の難しさであり、心血を注いで取り組むべきテーマなのです。

口笛における0.5の状態

ちなみに、私はとにかく応援し、少しでも達成感を持たせる指導を心がけています。

口笛は「吹けている状態」と「吹けていない」状態が存在しますが、実は「吹けてはいないがもう少し!」という状態が存在するのです。0でも1でもない、0.5の状態が存在します。そこを見抜き、相手に伝え、励ますのです。すると相手は自身の小さな成長を実感することができ、「完璧に吹けるまで練習するぜ!」となるのです。 0.5の状態の詳細は下の動画を参考にしてください。(動画は準備中です)

やってはいけない口笛の教え方(間違った口笛の教え方)

ロウソクの火を消すように

ロウソクの火を消すように。間違った口笛の教え方で最も多いのがこのパターンです。「ロウソクの火を消すように口をすぼめてフーフーとやってごらん」この教え方のどこがいけないのでしょうか? まず、「ロウソクの火を・・」のくだりで何が伝えられるのか考えて見ます。おそらく、教えたい側は「唇をすぼめて息を出そう」と伝えたいのでしょう。ですが、「唇をすぼめる」 という様子は外観から一目瞭然です。ではなぜわざわざロウソクの火にたとえているのでしょう?私からすれば、何か(ロウソクの火)に例えることで教えた気になっているとしか思えないのです。 口笛を教える上で重要なのは外からは見えない口腔内の様子(特に舌の位置)を伝えるということ!「ロウソクの火・・・」では口腔内の様子を伝えられません。

「ロウソクの火を消すように」という教え方は更に大きな問題を抱えています。それは、口腔内の「狭め」が形成されないという点です。口笛(一般的なパッカーウィスリング)の音を鳴らす時には2つの「狭め」(「唇の狭め」と「舌と上顎で形成される狭め」)が形成されます。 少し専門的な話になりますが、ロウソクの火を消す時の音は無声両唇摩擦音であり、口腔内の様子である「舌と上顎で形成される狭め」が形成されないのです。これでは口笛を教えるどころか、逆にいつまでたっても口笛が吹けないという 状況を引き起こしかねません。

実は、そういう私も2010年頃は「ロウソクの火を消すように・・」と教えていました。私自身も何も考えず感覚的に教え、教えた気になっていたのです。ですので、現在間違って教えている方を責めているのではありません。 ここ数年で口笛の音楽理論や教授法はだいぶ進歩しています。常に新しい情報を入手し、よりよい指導を心掛けることが大事だと思います。

具体的な数値を指定する

具体的な数値を指定する教え方もよくありません。私がよく耳にするのが、「唇の穴を3ミリにして、舌を下の奥歯の内側に軽く触れさせた状態で 1センチほど上に・・」のような教え方です。教える側としては、自分の口腔内の状況を数値にして正確に伝えているつもりなのでしょう。 しかし、このような具体的な数値を指定する教え方は間違っています。なぜなら、人の体には個人差があるからです。唇の大きさや舌の長さ、歯並びなど人によってそれぞれサイズが異なります。ですので、具体的に数値を指定する教え方をしても、あまり効果がないのです。口笛を教えるときは「探らせる」を大事にしましょう!

口笛の原理をそれらしく語る

みなさんは口笛の発音原理についてどの程度理解していますか?口笛を教ええる際に、口笛の音の鳴る仕組みについて説明できたら説得力があってかっこいいですよね。教わる側も安心できます。 しかし、口笛を教える際に口笛の原理をそれらしく語る人ほど実際は勉強していないことが多いです。なぜなら、口笛の発音原理は完全に解明されていないからです。口笛の発音原理をそれらしく語れば語るほど、自らの無知をさらけ出しているようなものなのです。

私は昔から事物の仕組みについて勉強するのが好きでした。口笛についても、気柱共鳴なのかヘルムホルツ共鳴なのか、音高を決定している要因はなんなのか、口笛は管楽器として扱ってよいのか。たくさん調べ、研究してきました。 しかし、口笛について勉強すればするほど、口笛の仕組みの複雑さにブチ当たり、口笛の奥深さを痛感しました。私たちにとってとても身近な口笛ですが、口笛には、まだまだこれから研究し解明すべきテーマがたくさん残っているのです。

たとえば、口笛を教える際にエセ科学(テキトーな口笛の原理)を語ったとしましょう。すると口笛を学ぶ側に間違った知識を与えてしまい、学ぶ側が口笛に対して感じる「なぜ?」を奪うことになるかもしれません。 そうなると、口笛の研究や口笛の普及・発展を含め、人類の科学の進歩にとってマイナスとなってしまうでしょう(大げさですが)。

私は教える際に口笛の原理を語るなと言いたいわけではありません。 ただ、せっかく口笛を教えるのなら、もっと慎重になって、教える側自身も勉強して、これからの口笛の研究・普及・発展にプラスになるように指導して欲しいのです。自分の信頼度を上げるために口笛の原理を持ち出すようでは二流どころか三流以下です。

広い視野を持って、熱い気持ちで口笛を教えたいなら、ぜひ一流の教え方を目指してください。私も日々勉強しています。ともに一流を目指しましょう!

口笛の高い音の出し方(口笛の高音を出すコツ)

口笛の高い音の出し方(口笛の高音を出すコツ)について説明します。講師は、くちぶえ君が担当します。

口笛で高音が出ない(高い音が出にくい)方へ

口笛で高音が出ない(高い音が出にくい)方、あなたは無理をしています。口笛の高音というのは努力や鍛錬、時間によって出るようになるものではありません。 高音(高い音)を出すには、それなりのコツがあるのです。昔、私も高音が苦手で、高音が出せるようになるために2年近く無駄な時間を過ごしました。 今振り返ってみても非常に無駄な努力をしていたなあと思います。だから、「みなさんには、こんな思いして欲しくない!!」。それで、今回私がお伝えするコツは「リード移動」というものです。 ぜひ「リード移動」をマスターして、口笛の高音域拡張成功させましょう!

口をすぼめる(尖らせる)をしても無駄

高音域ができない人に特徴的なのが、口をすぼめる(尖らせていく)です。1音2音程度でしたら、これでも高い音は出せます。 しかし、だんだんと音がかすれ、口の周りの筋肉(口輪筋)がどんどん痛くなってきます。この方法はよくありません(昔、私はこのやり方でした・・)。では、 どこを使って音を高くするのか?答えは「舌」です。

【復習】口笛の音高は舌で調節する!

まず、口笛の基礎[音高を変える]を思い出してください。口笛の音高(音の高さ)は舌で調節します。おさらいです。

①舌を「う~い」のように前方向・上方向に移動させると高く音が変化します。

「う~い」と舌を前方向。上方向に動かす

②舌を歯の裏に着けていきましょう。

歯の裏に舌を着ける

口の中の空間を小さくしていく感じです。これである程度は高音が出せるようになるはずですよ。

さらに高い音を出したいなら「リード移動」

口笛を鳴らすには、口の中の狭めが大事なのですが、高い音を出すにはこの狭めを前に移動させる必要があります。私はこれを「リード移動」と呼んでいます。 具体的には「ひーひーひー」~「しゅいーしゅいー」と言うように、口の中にある狭めを前方向に移動させるのです。 一般的には「ひー」と声を出すときのように、舌と上あご(硬口蓋)で狭めを形成し、狭めが後ろにある状態ですが、「しゅいー」とリード移動をすると、舌と歯茎で狭めが形成され、音の高さがイッキに切り替わります。 まるで、リコーダーのトーンホール(左手親指の穴)を半分空けたときのような感覚です。

さらに高い音をだすには狭めを前へ!

さらに!狭めを前へ!
おそらく、このあたりで音が切り替わります。(あくまで私の場合)

リード移動の練習するときは、口の中の狭めを意識し、「ひーーしゅいー」とゆっくりと舌の狭めを移動させましょう!できるだけ、「しゅいー」という動画の音を参考に練習してください。すぐにできない方もいます。

ちなみに、「リード移動」というのは私が感覚的作った言葉であり、人によってはオーバーブローという表現をする方もいます。また、口笛の音源(音が発生する源)が口腔内部の狭めであるという科学的な事実を述べているものでもありません。

そして最後に、絶対に口笛を諦めないこと!できるまで何度も試行錯誤してくださいね。

ブレスアタック

口笛における基本的な発音方法「ブレスアタック」について解説します。

ブレスアタックとは

ブレスアタックとは息の流れのみで音を発生させる(音と音を区切る)奏法のことです。口笛において最も重要な演奏スキルです。

ブレスアタックのやり方

ブレスアタックは舌や唇などの子音を加えずに息のみで音を区切ります。動画の音を参考に、「ひゅ、ひゅ、ひゅ、ひゅ」と音を区切って見ましょう。出だしの音高がブレないように気をつけましょう! 「ただ単に口笛の音を鳴らす」これがブレスアタックです。シンプルで分かりやすいでしょう?だからといって馬鹿にしてはいけませんよ。これを極めるとこんな演奏もできるようになります。

私が尊敬する口笛奏者くちぶえ村の村長さんの演奏です。

何事も基本が大事!口笛だってそう。基礎技術であるブレスアタックが正確でないと、上手な演奏はできません。

口笛の基礎編で「口笛!三・三・七拍子」を練習しましたが、今一度「口笛!三・三・七拍子」でブレスアタックの練習をして見ましょう。前回は瞬時に音を出すことが目標でしたが、今回の目標は「ねらった音を正確に出す」です。ド(C)のを出したいときは、きっちり「ド(C)」の音を出す。 「口笛!三・三・七拍子」で「ド・ド・ド、ド・ド・ド、ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・」と短めに区切ってみましょう!これができたら「レ・レ・レ、レ・レ・レ、レ・レ・レ・レ・レ・レ・レ・」のように、音高を変えて練習しましょう!

スロートロック

口笛における発音方法「スロートロック」について解説します。

スロートロックとは

スロートロックとは、声門を閉じ開きすることによって,息の流れを開放し(もしくはせき止め)音を発生させる(区切る)奏法のことです。音には声門破裂音(声門閉鎖音)らしきクリック音(のどの音)が加わります。 ブレスアタックと比べて音の立ち上がりがより明確なのが特徴です。

スロートロックのやり方

スロートロックは咳払いをするときのような声帯の動きを用いて音を区切ります。動画の音を参考に音を区切って見ましょう。出だしの音高がブレないように気をつけましょう! 簡単に言うと「のどで音を区切る(発する)」これがスロートロックです。

私が尊敬する口笛奏者くちぶえ村の村長さんも、スロートロックをよく使います。村長さん本人は、曲想にあわせてブレスアタックとスロートロックを使い分けているらしいです。 より強い明確な音の出だしを表現したい場合にスロートロックを用いると非常に効果的な演奏ができます。

では、今回も「口笛!三・三・七拍子」でスロートロックの練習してみましょう!

スロートロックのデメリット

スロートロックには音の出だしを明確にできるメリットがありますが、デメリットも存在します。それは、クリック音(のどの音)です。スロートロックを行う際に発生する「うっうっうっ」のようなクリック音(のどの音)が雑音として聞こえ音楽表現を邪魔してしまうというのです。 口笛愛好家の方々はこれを解消するために、マイクの持ち方を工夫し、クリック音(のどの音)が極力少なくなるようにしています。マイクを使わない演奏の場合、それが気になるようであればブレスアタックのみで演奏するしか解消策はありません。しかし、相手はあまり気にしていないという場合がほとんどですので、そこまで気を使わなくてもいい気がします。(個人的な意見)

「のどタンギング」という用語表現について

口笛初心者の方に多いのですが、スロートロックのことを「のどタンギング」と言う方がたくさんいます。ですが、この用語の使い方は間違いです。 なぜなら、タンギング(tonguing)とは舌(tongue)で音を区切ることだからです。ですので、「のどタンギング」という用語表現はしないようにしましょう。

ポルタメント

口笛におけるポルタメントの説明します。講師は、くちぶえ君が担当します。

ポルタメントとは

ポルタメントとは、ある音から別の音に移る際に,滑らかに音高を変えながら移る演奏技法です。口笛には音高を自由に変化させられる特性があり、口笛演奏中によく用いられる奏法です。

ポルタメントのやり方

ポルタメントのやり方はシンプルです。「口笛の基礎|音高を変える」でやったように、舌の位置を滑らかに移動させながら音高を変化させます。 渡りをつけるように、移行する到達音をイメージしながら吹きましょう。音の移行中に、音が途切れるとポルタメントではなくなってしまうにで気をつけましょう。

ポルタメントの多用について

口笛では音高を自由に変えることができるため、ついついポルタメントを多用しがちです。しかし、やりすぎるとリズムや出だしの音高がはっきりせず、メロディラインがぼやけてしまいます。 また、聴き手によってはしゃくれ過ぎて気持ち悪く聴こえてしまう場合もあります。ポルタメントは意図的・効果的に用いるのがよいでしょう。

口笛の吸奏と吹吸奏法(インアウト)

息を吸いながら口笛の音を出す吸奏と、それを利用した吹吸奏法(インアウト)について紹介します。講師はくちぶえ君です。

吸奏とは

吸奏(きゅうそう)とは、通常とは逆に、息を吸いながら音を出す口笛の基本的な奏法です。これに対し、息を出しながら音を出す通常の吹き方を「吹奏」と言います。

吸奏のやり方

吸って音を出す場合でも、基本的なことは同じです。口笛の基礎でやった①舌を固定する②ゆっくり「ひゆう」でポイントを探るを意識して練習してください。

吸奏のメリット・デメリット

吸奏のメリット

吸奏のメリットは息継ぎをしながら音が出せることです。曲によっては長いパッセージを息継ぎなしで演奏する必要があります。 また、レガートのかかったフレーズでは、息継ぎをすることでブツぎれになり、曲が台無しになってしまう場合もあります。仕方ないことですが、通常の吹奏ではどうしても息継ぎしなければなりません。こうした「吹奏の欠点」を吸奏で補うことができます。

吸奏のデメリット

吸奏のデメリットは吹奏に比べて習熟度が低い点です。私たち口笛愛好家はどうしても吹奏をメインに練習しがちなため、吹奏に比べて吸奏が下手になってしまいます。 すると、音にムラが出て、吸奏しているのがバレバレな不自然な演奏になってしまいます。

吹奏を基本に、吸奏のデメリットを感じさせない演奏を

まずは吸奏の達人をご紹介します。第6回口笛音楽コンクールの会場にてインタビューさせていただいた時の映像です。

吹いても吸ってもブレない・変わらないというのは鍛錬を重ねた人にしかできない、基礎かつ高度な口笛のテクニックなのです。

映像のような達人を除き、通常、口笛愛好家たちは吹奏をメインにしています。吸奏は最小限に抑え、どうしても必要なときにのみ吸奏で演奏します。吸奏するのにオススメなところは、単発の低音部分です。 単発なので音のブレが目立ちにくく、低音で比較的たっぷりと息を吸うことができます。

吸気タンギングという用語表現ついて

吸奏のことを吸気タンギングと表現する方をたまに見かけますが、間違った言葉なので「吸奏」という言葉を利用するようにしましょう。まず、タンギング(tonguing)とは「舌(tougue)を使って音を区切ること」です。吸奏には舌は用いないのでタンギングと言う言葉は適しません。 また、「吸気」とは息を吸うことを意味します。「息を吸って口笛の音を出すこと」という意味には適していません。ですので、奏法自体を言い表す場合には「吸奏」と正しく使いましょう!

吹吸奏法(インアウト)とは

吸奏を利用して音を細かく区切る吹吸奏法(インアウト)という奏法があります。文字通り吹奏と吸奏を交互に行うことで、速いパッセージの演奏が可能となります。下の動画を参考にしてください。

 

吹吸奏法(インアウト)のやり方

やり方はシンプルに吹いたり吸ったりして音を出しているだけですが、速く行うにはコツが要ります。暑い日に犬が舌を出して体温調節をしているように、息をすばやく出し入れするのです。お口の中(口腔内)にある少量の空気をすばやく出し入れします。詳しくは下の動画を参考にしてください。

タンギング

口笛におけるタンギングについて解説します。タンギングとは、舌で口笛の各音を区切り、出だしの音を明確にする奏法です。

言葉で「tututu」「kukuku」「lululu」と言うように、舌を用いて口笛の音にtやk、l(エル)などの子音を加えます。

タンギングのやり方

タンギングのやり方について、特別講師の青柳さんに解説していただきました!まずは上の動画をご視聴下さい。

舌を浮かせた状態で音が鳴る

舌ウォーブリングと同様に、タンギングでは舌を浮かせた状態で音が鳴らせる必要があります。下の図の状態で口笛の音が鳴るように練習してください。これができないと口笛のタンギングはできません。

舌を浮かせた状態

l(エル)のタンギング

特別講師の青柳さんが推奨している「l(エル)のタンギング」についてご紹介します。下の動画をみて下さい。徹子の部屋のテーマです。この曲を歌っていると、自然と「l(エル)のタンギング」の舌使いができるようになりますよ。
「るーるる、るるる、るーるる、るるる♪」
舌の着け離しは素早くソフトタッチで「る」と言いましょう!

楽しいでしょ?この舌使いで、口笛の音を出しながら音高がブレないように気をつけて練習してください。息を出しっぱなしにして練習すれば、サックスやトロンボーンなどでよく用いられるレガートタンギングも可能になりますよ!これで「l(エル)のタンギング」はバッチリですね!

t、kのタンギング

tやkの発音でも練習すれば十分タンギングとして利用できます。特別講師の武田さんに動画でレクチャーしていただきましたのでぜひご覧下さい。

下唇のタンギング

下唇系舌ウォーブリングに付随する子音(国際音声記号ではこれに相当する子音が存在しない)を使って、口笛の音を区切ることができます。下の動画を参考に練習してみてください。

※最新版は準備中

ダブルタンギング

速いパッセージを演奏するときなど管楽器ではダブルタンギングという奏法を用いますが、青柳さんもレクチャー動画で言っているように口笛ではあまりオススメできません。なぜなら「t」と「k」を交互に発音すると舌が大きく動いてしまい、音高が不安定になるからです。 詳しくは青柳さんのレクチャー動画をご覧下さい。

タンギングの達人

タンギングの達人LuckPillowさんのYoutube動画チャンネルをご紹介します。
LuckPillowさんのYoutube動画チャンネルはこちら!

口笛演奏でここまでタンギングにこだわり、使いこなしている方はあまりいません。そして、かなり発音が綺麗です!口笛でタンギングをやろうとしている方は絶対に演奏を聴いてみるべきだと思います!

タンギング=音を区切るではない

リコーダーなどの器楽のイメージからか、口笛の音を区切ることを総括してをタンギングと呼ぶ人がいます。しかし、これは間違いです。なぜなら、タンギングのタン(tongue)とは 「舌」という意味であり、 口笛には、舌を使わない音の区切り方が複数存在するからです。たとえば、のどで音を区切ることを「のどタンギング」と呼ぶ人がいますが、正しくは「スロートロ

リッピング奏法

リッピング奏法について解説します。

リッピングとは

リッピング奏法とは、アパッチュア(唇で形成される穴)を閉じたり開いたりすることによって音を区切る奏法です。アパッチュアを完全に閉じる場合と、音が鳴らなくなる程度に半分閉じる場合の2種類があります。

リッピング(完全に閉じる場合)

アパッチュア(唇で形成される穴)を完全に閉じるリッピングについて説明します。

リップストップ

アパッチュアを完全に閉じることによって音を完全に止めます。音が急激に減衰するので、演奏にメリハリを与えることができます。

Pの発音を加える

アパッチュアを完全に閉じた状態から音を出すことによって、口笛の音にpの子音を加えることができます。「ぷぷぷ」や「ぴぴぴ」などといった普段とは違う口笛の音を出すことができます。

リッピング(半分閉じる場合)

アパッチュア(唇で形成される穴)を半分閉じるリッピングについて説明します。

音の処理として用いる

アパッチュアを完全に閉じるのではなく、半分だけ閉じることによって音の処理が丁寧になるといわれています。

ブレスアタックと組み合わせる

「フプフプフプ」と言うように、ブレスアタックと組み合わせることで早いパッセージを演奏することができます。「フ」の部分はブレスアタックで、「プ」の部分はリッピングで行います。 修得者は少なく、コントロールも難しい演奏技術です。

以下の演奏動画を参考にしてください

タッピング奏法

口笛におけるタッピング奏法について説明します。※動画は作成中

タッピングとは

タッピングとは、指で唇を叩く(タップする)ことによって口笛の音を区切る奏法です。アパッチュア(唇によって形成される穴)を閉じて音を区切るため、原理は完全閉鎖系のリッピングと同じです。

タッピングのやり方

やり方はとても簡単!指で上唇を叩くだけです!通常は利き手の人差し指と中指で交互にタップします。 曲や奏者によっては、親指もしくは薬指を含めた3本でタップする方法、親指と薬指を含めた4本でタップする方法を用いる場合もあります。

タッピングの特徴・メリット

タッピングは音高変化のない連続した速いパッセージで力を発揮します。「トランペット吹きの休日」の口笛演奏でタッピングを用いる奏者が多いのはこのためです。

通常、口笛の音を区切る速度は指でタップする速度であり、音高の調節は口腔(主に舌)で行います。リズムと音高の調節が別々に行われるため、音高が変化するパッセージでのコントロールが難しいとされています。

タッピングの参考動画

くちぶえ君の口笛通信vol.6
「タッピング」で有名な口笛吹きのまっちょさんに突撃インタビュー

タッピングを使用するとこんな演奏もできちゃう!!